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〔設置目的〕


 高度高齢化社会において、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の維持のために疾病の早期診断、身近に存在する分子の健康リスクの予兆的評価が重要である。本リサーチユニットでは、対象原因物質を高選択的かつ高感度に検出するための先端バイオ分析技術の開発を目的とする。愛媛大学における生化学、分光学、環境化学、病理学分野の各分野においてユニークな分析手法・評価技術の開発が独自に進められている。これらの各分野の分析化学研究者が結集し、先端ナノ・バイオ分析研究拠点を組織することにより、世界に例を見ない先端疾病分析システムの構築を目指す。





〔活動計画概要〕


 生化学・バイオ分析分野とナノ分光分析分野の専門家が協力してナノ構造体が示す新規な特性を活かした超高感度分子検出法を開発する。高感度化のために、非侵襲かつ高速な分析を可能とする分光分析技術を駆使する。病理分析、環境分析化学、核酸工学、界面化学、タンパク質分析化学の専門家の協力により、ウイルス・疾病バイオマーカーや環境汚染物質の超高感度検出をおこなう。近年社会問題となっているアルツハイマー病をはじめとするアミロイド凝集病をとりあげ、先端疾患分析システムへの展開を検討する。