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課題挑戦プログラムは,愛媛大学先端研究院の研究センター(宇宙進化研究センター・地球深部ダイナミクスセンター・沿岸環境科学研究センター)が取り組む宇宙物理学・地球惑星科学・環境科学分野の学際的先端研究を志向する学生のための特別履修プログラムです。
このプログラムでは,学際的研究に必要とされる基盤知識を学ぶため,所属コースの科目に加えて特定の他コース科目を並行して履修するモデルを提示します。2年後学期から3年次には,課題挑戦科目において,先端研究・学術推進機構の研究センターが主催する定期学術セミナーに参加し,研究の現状に触れ,注目されている課題や研究方法・解決の手法について学びます。4年次には,特別演習T・U,特別研究T・Uにおいて,研究センター所属の教員の指導を受けて国際的な調査研究に参画することができます。卒業後は大学院に進学してさらに研鑽し,国際的に活躍する技術者・研究者に成長することが期待されています。
※プログラム選択は2年後学期開始前に行います。課題挑戦プログラムの選択には、修得単位に関する要件があります。原則として、所属コースとは関係なく独立に分野選択をすることができます。
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化学コースでは、沿岸環境科学研究センターの教員と協力して教育・研究を行っています。化学コースに所属し課題挑戦プログラムを選択する場合は、【環境科学分野】が最適です。
沿岸環境科学研究センターでは,沿岸海洋における環境や生態系の構造・変動機構及びこれらに関連した環境問題,地域及び地球規模での有害化学物質汚染や野生生物への毒性影響など,環境科学分野の諸課題に伝統的に取り組んできました。環境科学分野は,化学・生物学・地球科学の各分野を学術基盤とする学際的な分野です。世界各地で大気・水質汚染,廃棄物の増加,生態系の破壊,野生生物の減少,地球温暖化等の様々な環境問題が顕在化・深刻化・複雑化しています。こうした地球規模での環境問題に対しては,各国の専門家が英知・経験知を持ち寄り,連携して対応することが重要です。環境科学分野では,専門的知識・技術を駆使して環境問題を科学的に解析し,他の学生や教員と問題解決に向けて議論し,貢献できる力を涵養します。
4年次の特別演習T・U,特別研究T・Uにおいては,新規内分泌かく乱化学物質の分析法開発やアジア太平洋地域を対象とした環境汚染物質の時空間トレンドおよび生物蓄積・濃縮機構の解明,環境汚染物質による野生生物への毒性影響とその発現機序の解明およびリスク評価法の開発,魚介類の病原微生物と宿主免疫系の研究,沿岸域や縁辺海での海洋循環や物質循環の研究,海洋環境や生態系の長期変動に関する古海洋・古環境学的研究,などをテーマに,国際的な調査・研究に参画することができます。
※研究内容等に関しては、沿岸環境科学研究センター(CMES)のWEBを参照してください。
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